(2021年8月から)これまでの話

ありふれた話だけど、日本語の勉強を始めたのはアニメがきっかけだったんだ。アニメにハマったのは2019年の年末あたりで、それから少しずつ日本語への興味も湧いてきて、2021年に入ってから「日本語を勉強してみようかな」と漠然と考え始めた。最初は軽く嗜む程度で、敬語とかピッチアクセントとかYouTubeで豆知識みたいなのを集めていた。Dogenのチャンネルにも登録していて、Mattとのコラボ動画でRefoldのことを知った。それが2021年8月22日のことで、その夜は夜更かししてロードマップを最後まで一気に読み切ったのだった。大学のころ言語学の初心者向けの授業を受けたことがあって、それから得た知識がロードマップに載っていた言語学習の理論とかと面白くかみ合ってたから割とすぐに納得した。そして何より俺は、せっかくアニメがこんなにも好きなんだからこれに活かさないなんてもったいないじゃない、と強く思ったんだ。そんなこんなで、早速翌日からAnkiをダウンロードして(ちなみに、正確な日付を覚えているのはこれが理由)イマージョンに打ち込んだ。

幸いなことに、長いことアニメを見てきていたおかげでロードマップの2段から始めることができた。はじめはアニメにしか興味なかったもので、アニメだけでペラペラになるつもりでいた。つまりリーディングを、漢字を無視するつもりだったんだよね。実は俺は中国語が継承語で、昔サタデースクールに通っていたことがあって、その経験から漢字にちょっと苦手意識を持ったというか、うんざりしていたと思う。なので最初のおよそ11ヶ月くらいはリスニングを専門にしてひたすらアニメだけを見続けていた。そしてそれに合わせて、珍しくもその間Ankiは音声カードだけしか作らなかった。リスニング専門になったのは悪いことじゃないし、むしろいいことだと思ってるから後悔はしてないけど、もしやり直せるとしたらもっと早く、たとえば5ヶ月目あたり(俺のペースで言うとたぶん合計500時間かそこらへん)からリーディングを始めると思う。今でもアニメを見る時間のほうが多いけど、小説だったり、ラノベだったり、ビジュアルノベルだったり、リーディングも欠かさずにやってる。

教科書はまったくと言っていいほど使ってない。文法説明の使用も、ないことはないけどあんまり。アニメを見るときのやり方は基本、はじめの頃からたいして変わってなくて、ほとんどfreeflowだ。パソコンのディスプレーが2台あるから、いちいち停止したりせずにYomitanを使ったりすることができるし、単にできるだけたくさんのアニメを見たいという気持ちもある。最初の1~2ヶ月は話数を見終わるごとに英語字幕に軽く目を通すという気休めみたいなことをしていたけど、これもやっぱり同じ理由ですぐにやめた。リーディングの場合は当然のことながら比較的にYomitanを使う回数が増えるが、やっぱりどっちかというとfreeflowのほうに偏るのが普通かな。

3段に上がったのは2022年12月のことだから、もう3段で過ごした時間のほうが長いわけだが、普段やってることは特に以前と変わらない。発音の練習として一人で朗読したり、気が向いた時にこうしてブログの投稿みたいなものを書いたり、アニメの感想を自分用にメモしたりはするけど、まだ誰とも声で会話したことがないし、本格的にアウトプット活動をやってるとは言えないね。でも別に急いでるわけでもないし、まだゆっくりとインプットを楽しみたいという気持ちのほうが強いから、少なくとももう1年ぐらいはこのままでいいと思ってる。

俺からあげられるアドバイスは、強いて言えば最近あげたこの投稿に書いてあることかな。この投稿はAJATTのKhatzumotoの以下のセリフから思いついたものだ。

The fact that language is also a (the) tool for intellectual discourse blinds us to the fact that its acquisition and use are not fundamentally intellectual exercises.

要するに、言語学習はよっぽどの事情がない限り誰にでもできることなんだ。簡単だ、とまでは言わないけど、頭がいい人にしかできないとか、そんなことは絶対にない。だから、お互い日本語を満喫するのを忘れることなく頑張ろうね。

ご精読ありがとうございました。さっき言ったように何度かこのブログに(主に言語学習について)投稿したことがあるので興味あったら読んでいってね。

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